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S6#1「覚めない悪夢」

新シーズンが始まったので、ニュー・トリックス感想に復帰します。
丸々抜けてしまったS5はゆっくり追いかけていきますね。濃いシリーズですからじっくり行きましょう(笑)
本日の感想はS6#1「覚めない悪夢」です。



・アルコール依存症が再発したブライアンは、カトリック系の治療施設に入所することになった。その施設は9年前の未解決事件の舞台。ヘロイン依存症のロ バートが階段から落ちて死亡し、体内からメタドンが検出されたのだ。職&エスタとの夫婦関係がかかっているブライアンを治療に専念させるため、ジェリーが 潜入捜査をすることになる。事件解決の鍵はロバートの過ごした謎の数年間と、彼が見続けた悪夢にあった。

・ブライアンを心配するものの、エスタから「彼を放っておいて」と言われてしまったサンドラ。それを聞いたジャックとジェリーも非常に冷静に受け止めてい ます。依存症の再発にUCOSがどの程度関わったかは何とも言えませんが、3人はずいぶん責任を感じている様子。接近禁止は行き過ぎのような気もします が、エスタの心境も察して余りあります。3人がブライアンのことを話し合うシーンは珍しく感傷的で、新シリーズ開始早々深い絆を感じさせられました。

・施設の神父ベルナールとレイモンドがパッと見とても怖いです。ブライアンじゃないですけど「慈愛の教えはどこに行った?」って感じ。神父様ってもっと柔和な笑顔を浮かべているものだとばかり思っていのですが・・・。

・セックス依存症を装い施設に乗り込むジェリー。どうも明るすぎて、依存症患者には見えないのですが。でも依存症からはほど遠い雰囲気のジャックとサンド ラよりはマシでしょう。今回サンドラはジェリーの妻、ジャックはジェリーの兄役です。また父親役をやらされなくてよかったね、ジャック(S4#2参照)

・施設でばったりUCOSと鉢合わせしたエスタ。エスタは「約束を破った」とサンドラを詰りますが、率直に非を認めつつ自分たちの意図を伝えるサンドラに、徐々に落ち着きを取り戻します。そして来ましたよ、爆弾が。
「ブライアンの治療費は組合と匿名の誰かが払ってくれているの」
匿名?と怪訝げな表情をするサンドラに、遠くから二人を見守っている男性陣を示したエスタが一言。
「いいチームね」
・・・・つまりなんですか。ブライアンの治療費を、ジャックとジェリーが負担したということですか。
色々驚きポイントはあるんですけど
①ブライアンが特にお金に困っている描写はない。(治療費が高いとはいえ)
②むしろジェリーの方が万年金欠病(ジャックはゆとりがありそうですが)
③彼らの関係は「仕事仲間」(仕事仲間=お友達の愉快な職場です)
④サンドラには内緒(この何かと男同士で固まりたがる感じがまた・・・)
これって普通ですか。普通なんですか。
それだけ責任を感じていたということなのでしょうが、そもそも職場の同僚の健康にそこまでの責任を感じるってこと自体が・・・・。
額は全然違いますが、ホームズがワトスンの診療所をこっそり買い取っていた時以来の衝撃でした。英国紳士たちの精神は脈々と受け継がれているようで、喜ばしい限りです。

・上の爆弾ですべて吹っ飛んでしまった感じですが、おまけ程度に事件の感想も。
 戦場で負った心の傷からヘロインに手を出してしまった被害者。実際にアフガン・イラクの帰還兵を抱えてい る英国ならではのリアリティなのでしょうか。かの国ではさしずめ「社会派ミステリー」といった位置づけになるお話なのかもしれません。結局証拠不十分のた め本件での逮捕はなりませんでしたが、人道に対する罪を犯した犯罪者を一人とらえることができました。しかしそんな犯人が、確かにブライアンの心を救った という皮肉。最後まで逃げおおせようとみっともなくあがいた犯人ですが、ブライアンの心を打った言葉にも彼の真実があったのかもしれません。
 それにしても「兄はそんなタイプじゃない」と断言した被害者の弟は、事の真相を知ってどんな感想を持ったのでしょうか。
(←ネタバレ反転)



久しく書いていなかったので、レビューの感覚を忘れてしまいました。ついつい長くなってしまうのは以前と変わらず。書いていて楽しいのも以前と変わらず。次回も楽しみです。

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