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you can't teach an old dog new tricks

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S5#8「戦士たちと家族の哀歌」

新天地でニュー・トリックスを扱い始めた記念に、うん年ぶりのレビューをしてみることにしました。かなり前のエピソードですが、S5#8「戦士たちと家族の哀歌」感想にまいります!



・17年前、兵士のエリックが森の中で殺された。エリックは亡く なる直前まで3人の兵士と酒を飲んでいたが、3人全員がその夜の記憶をなくしているという。4人が軍の治験プログラムに参加していたことを知ったUCOS は、プログラムと殺人との因果関係を疑い捜査を進めるが、事あるごとに妨害に入る国防省によって苦戦を強いられることになる。

・ブライア ンの息子マークが登場!前々から話題にはのぼっていましたが、画面に現れるのはこれが初めてですよね。過去のエピソードでブライアンが母子に疎外感を抱い ているような描写があったので、父子関係がうまくいっていないのかと勘ぐっていましたよ。それだけに二人でスポーツ観戦という初登場が嬉しいです。

・ 捜査の開始当初から何かと嘴を挟んでくる国防省に対し、ストリックランドが率先してUCOSのガードにあたってくれます。UCOSには私怨のせいだとあっ さり結論付けられてしまいましたが、彼は結構UCOSの肩を持ってくれますよね。いや、これは私怨でしょうけれど(笑)

・治験プログラムの研究施設は取り壊しの真っ最中。作業員がサンドラさんを侮辱した途端にいきり立つジェリーにきゅんとしました。結果的にはサンドラさんの方がジェリーより頼もしかったりもするんですけど(笑)それでもちゃんと守りに行く彼が愛おしいですよね!

・手詰まりとみるや情による力技に切り替えて目的を達成してしまうジャック。ありとあらゆる捜査手法を柔軟に的確に使いこなすジャックは切れ者ぞろいのUCOS内にあっても一枚上手かも。

犯人は父親というオチは想定外とするべきか・・・思わせぶりにパンフレットが映された段階で薄々怪しいとは思っていたのですが。宗教は「正しいはずだ」じゃなくて「自分は好きだ」というスタンスで信仰すれば世界がもう少し平和になる気がするんですけどね。(ネタバレ反転)

・ シーズン5最終話。ということは鬱なエンドが待ち構えているであろうことはニュー・トリックスファンならお見通しですよね!今回の渦中の人物がブライアン であることも、今シーズンを通して視聴していれば予想がつきました。これだけ心構えをして挑んだせいか、前後シーズンの最終話ほどのダメージはなかったよ うな・・・。




久々のレビューとなりましたが、番組自体はサンドラさん降板のS10#8までは視聴しました。せっかくなのでレビューを続けていけたらと考えています。超マイペースになりますが、気が向いた時にでもお付き合い頂けたら嬉しいです。

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S5#3「花形DJの素顔」

銀河さんでまたニュー・トリックスを再放送しているようですね。再放送が一巡したら、今度こそ新シーズンの放送でしょうか。そろそろお願いしますよ、銀河さん!サイトの更新もあわせて!
そんなわけでブログの方はニュー・トリックスS5#3「花形DJの素顔」感想にまいりたいと思います。


・ワイアット・グループが所有するロキシー・ラジオが放火され、DJジョニーが番組中に死亡した。ワイアット・グループは経営者による年金横領と大量解雇 で揺れており、過激なトークで人気を博したジョニーは敵と狂信的なファンを抱えている。更にジョニーは女癖が悪く、プロデューサーのグレアムをはじめ周囲 は尻拭いに苦労していたらしい。UCOSはジャック不在のまま、容疑者だらけの事件の捜査に乗り出す。

・応答のないジャックの電話に何度も電話をかける3人からお話はスタート。短い留守電メッセージにも三者三様の個性が表れています。覇気のない彼らに追い打ちをかけるように、ストリックランドは1週間後にジャックの後任を決めるように宣告。

・そんな中始まったジョニー殺害事件の捜査。これほど容疑者が多い捜査をたった3人で担当するの?とストリックランドの無茶ぶりに驚きますが、色んな幸運 に恵まれてUOCSの捜査は比較的まっすぐと進んでいきます。余計な寄り道を最小限にとどめたのは経験豊富な刑事の勘のおかげ、ということにしておきま しょう(笑)

・放送された番組も一通りチェックしなければならないのですから、警察のお仕事は大変です。担当のブライアンは「聞いていると火をつけたくなる」とぼやきだす始末。確かに少し聞いただけでも気が滅入ってくるトークでした・・・

・一方ジェリーはグレアムの引き継いだロキシー・ラジオでCulture Club「カーマは気まぐれ」を聞いて悦に入ってました(笑)隣のサンドラは全身で迷惑さをアピール。

・ブライアンの捜査はジョニーのファン・ジェレミーの力を借りて進んでいきます。このジェレミーくんはブライアンを思わせるオタク青年。親近感を持ったの か、ブライアンは内気な彼に友達を作るよう助言します。年長者らしく振る舞うブライアンを見るたび微笑ましくて少しこそばゆい(笑)上手くかみ合わないと ころがまたブライアンらしい。

・ジャックの処遇を巡ってストリックランドとUCOSはついに全面対決。この場面のサンドラ・ジェリーとブライアンのギャップを「温度差」と言ってしまったら、サンドラ・ジェリーに酷でしょうね。ジャックの帰りを望むのは三人同じですが、行動に出るのはブライアンでした。



海外ドラマは最近PoIを見始めましたよ。時間がいくらあっても足りませんね。

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S5#7「虚構の楽園」

可愛いおじいちゃんたちと女王様が
仲良く未解決事件の捜査に挑む英国ドラマ「ニュー・トリックス」。
ぎゃおでの無料視聴もいつのまにやらS3に突入していました。
残念ながら日本ではDVD発売されておらず、ケーブルでのみ放送されているドラマです。
この機会を逃す手はありませんよ!是非是非ご覧になってみて下さいね。
というわけで本日はS5#7「虚構の楽園」レビューに参ります!



・大学生のジャスティンは2か月にわたる失踪の末、激しい暴行の痕跡を残す遺体となって発見された。母親による執念の聞き込みの結果、死の直前まで同居し ていたという少女ハイディが現れる。彼女はいわゆるコミューンの住民で、ジャスティンも村に身を寄せていたらしい。村人たちは口を揃えて、死の数日前に彼 が村を発ったと証言するのだが。

・冒頭、メンバーたちからまともな挨拶を返してもらえず機嫌を損ねるジャック。爽やかな朝の光景です。

・コミューンと聞いて「夢の残滓」という表現が真っ先に浮かびました。今でもあるんですねえ。洋ロック好きとしては何やら郷愁を駆り立てられます。

・進まない捜査に苛立ち攻撃的なジャスティン母。気持ちがわかるだけに、向き合わなければならないUCOSも辛いですね。

・ジャスティンのルームメイトの聞き込みで、射撃ゲームに勤しむジャック。相手に一目置かせるのが本当にうまい人ですねえ。ニュー・トリックスにはドンパ チがほとんど登場しませんが、ジャックは銃の腕もよさそう。サンドラさんはいい腕を見せてくれたことがありました。どのエピソードでしたっけ?ブライアン はやる気になればそれなりじゃないかな。案外ジェリーが駄目そう。

・このあたりのエピソードからブライアンの精神状況に暗雲が立ち込めていますね。真っ先にそれを察知するジャックは長年人の上に立っていた者の勘を鈍らせ ていなくて頼りになります。「ブライアンは思い込むと・・・」とジャックが濁した言葉を、「トンチンカンに突っ走る」とこれ以上ないほどしっかりと引き継 いでくれるサンドラさんも流石です。

・そんなブライアンに対し、エスタも疲れ切っているようで・・・。本当にエスタの愛情には頭が下がります。

・ジャスティンの両親を諭したり、未成年の娘の性行為を許すなんておかしい!と力説したり、今回のジェリーは父親ならではの言動が目につきました。

・一方サンドラさんからは母性愛?のような優しさが感じられて新鮮な回でした。アルコールへの欲求に苦しむブライアンへの対応とか、ジャスティンのお母さ んへのフォローとか。いや、サンドラさんも根は優しい人だというのは重々承知しているんですけれども!(力説)包み込んで庇護するような優しさというの は、やはりシリーズを重ねていくごとにUCOSの人間関係の中で芽生えて行った部分じゃないかなあと。

この回も真相は意外なところにありましたね。結局ジャスティンの父親は逮捕されずじまいでしょうか。ジェリーじゃないですけど、飲まなきゃやっていられない結末です。(ネタバレ反転)

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S5#2「予期せぬ幕切れ」

ニュー・トリックス再放送も順調に進んでいますね!
10月で一巡するようなので、年内には新シーズンが見られるかも・・・?
とりあえず本日はS5#2「予期せぬ幕切れ」の感想にいきます!



・俳優マイケルは衆人環視の舞台で死んだ。妻ヘレンが演じる役に撃たれる芝居のはずが、小道具の銃に実弾が込められていたのだ。当時は事故として片づけら れたのだが、10年が経過した今になって、「マイケルを撃ち殺す」と脅迫する手紙が存在していたことが明らかになる。手紙に添えられたイニシャルはマイケ ルのライバル俳優の名前と一致していた。真相を確かめるべく、UCOSは捜査に乗り出す。

・このレビューを書くにあたって再視聴したのですが、びっくりするぐらい記憶が残っていませんでした。繰り返し見ていないせいかとも思ったのですが、改めて見終わった端から記憶が薄れていく・・・。特に退屈な話ではないのですが、印象が薄い回のようです。

・1話前のエピソードを汲んで、ジャックが不在。#1のあとに「予期せぬ幕切れ」というタイトリングは思わせぶりですが、今回ジャックパートに進展はあり ません。UCOSの雰囲気もどことなく沈み気味で、メンバーが奇数のせいかグループ行動も少ない・・・。ジャックについて三人が話しているシーンがちょこ ちょこ挟まれているのが、切なくも救いと言えるでしょうか。

・そんな中いい味を出してくれたのがストリックランドの甥・ジェームズ。能力開発うんちゃらかんちゃら部のメンバーとして、今回UCOSの捜査に参加しま す。血は争えないのか、どことなくストリックランドに似た雰囲気がある彼ですが(サンドラに惹かれるところまで同じ・笑)、おじいちゃんズにいじられたり いじり返したり、憎めないキャラクターですね。おじさんより世渡りがうまそう。

・ちょい役ではありますが、事件の中心人物と共演した大物俳優役もキャラが立っていました。お客様から教えていただいたのですが、デクスター・フレッ チャーという方が演じているんですね。食えない態度でジェリーをイラつかせつつも、捜査を進展させる情報を提供してくれます。

・小ネタではサンドラ誕生日関連が見どころ。オープニング明け早々サンドラにお祝いを言うストリックランドと、対照的に誕生日なんて念頭にもなさそうなUCOS男性陣。お祝いしてもらいたいサンドラもかわいい。

・事件の方は古き良き推理ものの趣がありました。バックステージものも王道カテゴリーですよね。この手の作品に登場する人間関係はドロドロしているのがデフォですが、自分の業界のパロディを演じる役者さんたちはどういう心境なのかいつも気になってなりません(笑)

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S5#4「ロックバンドの栄光と影」

洋楽好きの叔父の影響で子守唄はビートルズでした。
そんな私が大盛り上がりのニュー・トリックスS5#4「ロックバンドの栄光と影」。空高く駆け上るテンションでマニアトーク、じゃなくて感想に参りたいと思います!

・ジャックが戻り、久々にフルメンバーで捜査に臨むUCOS。今回は70年代のロックバンド「バッド・フェイス」の主要メンバー・アンディが自宅で自殺し た件の再捜査だ。自殺の根拠が怪しいうえに、当時グルーピーだった女性の証言で、彼が死の直前に誰かと口論をしていたことが明らかになった。UCOSは彼 がバンド内のトラブルで殺害されたのではないかと睨む。アンディの死後バンドを解散しそれぞれの道に進んだメンバーやマネージャーへの捜査が始まった。

・ジャック帰還!お迎えに行ったブライアン、お手柄です。どうやって場所を突き止めたのでしょうか。ジャックは寒々しい浜辺で一人物思いにふけっていました。

・そんなジャックにブライアンがかけた言葉は「アイス食べる?」。この微妙にとぼけた感じがブライアンらしくて和みます。感動的なシーンのはずですが、 ジャックのセリフもなくあっさりと次のシーンへ。サンドラ・ジェリーとの再会も、暖かくもさらっとしたものでした。ニュー・トリックスの伝統は健在です。 UCOSに戻る道すがら、ジャックとブライアンはどんな会話を交わしたのでしょうか。

・今回の事件を持ち込んだのはジェリーでした。彼はバッド・フェイスの大ファン。再捜査を渋るサンドラへの説得にも熱が入ります。最終的に再捜査を決めた のは同じくバッド・フェイスファンの副総監でした。これが縁で、ジェリーは副総監のバンドにボーカルとして参加することになります。

・事件の舞台が70年代のロックバンドということで、往年のバンド名が続々。副総監のバンドの名前の候補は「ペット・ショップ・ボーイズ」「ジェリー& ペースメーカーズ」「AC/DC」「ポリス」からの引用。「喧嘩するほど仲がいい」の比喩は「ミックとキース」(笑)。モブで登場するバンドは前期ビート ルズのパロでしょうね。穴倉のようなライブ会場はキャバーン・クラブを意識しているのでしょうか。

・マニアックトークはまだまだ続く。肝心の「バッド・フェイス」は悲運のバンドとして名高いバッド・フィンガーが元ネタかなーと思いました。根拠は以下の通り。
①名前が似ている
②メンバーの自殺
③バッド・フェイスのマネージャーの名前がエヴァンズ(バッド・フィンガ-を発掘したのはビートルズのロードマネージャーをしていたマル・エヴァンズ)
「バッド・フェイス」は二代目のバンド(ネタバレ反転)
⑤ジャケ写がうり二つ
副総監がバッド・フェイスを「埋もれた宝」と評していましたが、バッド・フィンガーにもそのまま当てはまる形容ですね。もっとも60-70年代はあまりにもすごいバンドが多すぎて、埋もれた宝の山なのですが。

バッド・フィンガーのマイ・ベストは「Shine on」なのですが、いい動画が見つからず。代わりにこちらもイチオシの「Better Day」。彼らの末路を知っていると仲良さげなのが泣けてきます。




多分一番有名なのは「Withou You」。ニルソンやマライアもカバーしています。



・段々なんのレビューだかわからなくなってきましたが(笑)本筋に戻ります。サンドラは今回の事件を「ジャックの失踪で失点したUCOSが名誉を挽回する 機会」と捉えていました。事件解決後、総監にお褒めの言葉をいただいた際には、さりげなくジャックの手柄であることをアピールします。厳しい反面、本当に 部下思いなサンドラ。私の中の「上司にしたい女性ランキング」では常に圧倒的単独首位です。

・事件が解決するや否や、副総監バンドがUCOSまで押しかけてきてジェリーを捕獲。散々参加を渋っていたジェリーですが、いざバンドを背にするとノリノ リです。単にUCOSのメンバーに見られたくなかっただけか(笑)ジェリーのカウントからエンディング・テーマに。楽しい演出です。



ジャック降板が決まった今となっては複雑な気持ちになりますが、やっぱりUCOSは4人がいいと思わされる回でした。ジャックを連れ戻したのがブライアンだったというのが今回の最大のツボです。

サンドラやジェリーもジャックに戻ってほしい気持ちは同じだったはず。でも二人はジャックの心情を思えばこそ、彼が戻ってこない現実を受け入れつつあったのでしょう。二人が見せた大人の顧慮はまぎれもなく優しさです。

一方のブライアンは二人の顧慮に比べると、もっとプリミティヴな感情で動いていた気がします。つまり「ジャックと一緒に仕事がしたい。彼に戻ってきてほし い」という一心です。結果論にはなりますが、この子供のような愛情表現がジャックを救ったのではないかと思います。ジャックに必要だったのは「切実に一途 に必要とされること」で、それを提示して見せたのがブライアンだったということなのでしょう。

小ネタも満載なら、妄想の広がり具合もピカイチの回。気付いたらとんでもない長さの記事になっていましたが、おじいちゃんズ萌えに免じて許してください(なんだそれ)

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