- 2025/04/26
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英国刑事ドラマ「ニュー・トリックス~退職刑事の事件簿~」のファンサイトです。以前別の場所に掲載していた記事の倉庫になります。
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好きなものは女・ギャンブル・酒・クラシックカーの不良デカ。主にサンドラから白い目を向けられる軟派な言動が目立ちますが、実は筋が通っていて正義感の 強さは人一倍。そのせいで友達も敵も同じくらい多い様子ですね。上司を殴り飛ばしたこともありました。年を取って丸くなったのか、はたまた周りで先に暴走されると自分は暴走できなくなってしまうタイプなのか、UCOSでは突っ走るメンバーのフォローに回ることが多くて、そこはかとなく苦労性の匂いがただよっています。
捜査では結構荒っぽい手も使うものの、大部分ではまっとうで堅実な方法で真相に肉薄していきます。トリッキーな発想は苦手のようですが勘は鋭そうですし、地味な仕事を地道にこなすことも苦にせず(好きではなさそうですが笑)、状況が変わった時に即応できる柔軟性にも富んでいる。どんな現場に放り込まれてもそれなりの成果を上げられるタイプなのでしょう。コミュニケーション力が高いし、感情に流されることもあまりないので、聞き込みなんて得意そうですね。
別れた妻が三人、それぞれとの間に娘をなし、孫もあり。女好きの名に恥じない家庭模様ですが、その全員が一堂に会しジェリーの料理に舌鼓を打つという関係を保っているあたり、ただの女好きではすまされないものを感じます。離婚もジェリーの方から切り出した節がありますし、「一人の女性と長くなると不安になる」というある容疑者の指摘は的を得ているのでしょうか。森林恐怖症という謎の弱点もあり、まだまだ隠れた顔がありそうです。
UCOS内ではいわば潤滑油的存在。チームがぎくしゃくした時ほどジェリーの存在が光ります。チームの円満を図る努力は事件解決という本来の目的に向けられている面ももちろんありますが、圧倒的にジェリー本人の気質によるところが大きそうです。基本的に彼は困っている人や傷ついている人を放っておけないんでしょうね。言ってみれば面倒見のいい兄貴肌。人の心情に聡いし、かたちのないものを重んじてもいます。だから元妻たちと変則的な関係を築くことができるのでしょうし、犯罪者からの信頼を得ることもできるのでしょう。UCOSメンバーもふと漏らしてしまう弱さをきちんと受け止めてくれるジェリーのことを心のどこかで頼りに思っているような気がしますね。そうだと嬉しいですね。なんかもう本当に公開ラブレターで申し訳ございません。
ジェリーを演じるのはデニス・ウォーターマンさん。主題歌「It's alright」のボーカルも担当しています。1948年生まれ、ロンドン出身。男性陣では一番若いんですね。タフな役柄が得意で、テレビドラマでの活躍 が有名なようです。他作品に「ロンドン特捜隊スウィーニー」など。
「記憶屋」と愛称されるほどに驚異的な頭脳を持つ元刑事。膨大な知識と自由な発想に基づくひらめきはたびたび捜査を飛躍的に前進させます。
ただし飛びぬけた才能には代償がつき物といいますか、性格はかなり癖があり、本人いわく「仕事を離れると妻としか会話できない」ほど。精神面での問題を抱 えており、かつては酒浸りの日々を送って廃人になりかけたこともありました。今では酒断ちをしUCOSの一員として大いに腕をふるっていますが、だいぶ 世間とずれたマイペースぶりは健在で、彼をよく知るはずのメンバーすら唖然とするような言動を繰り返しています。ニュー・トリックスで一番個性的なキャラ クターと言って間違いないでしょう。
皮肉っぽくとっつきにくい性格の反面、案外素直な人なのではないかと思うのは私だけでしょうか。人の目から自由な分取り繕うことが少ないのかな、なんて思ったり。妻のエスタが倒れた時には無事が分かったあとも子供のように泣きじゃくっていましたが、こんなところに母性本能をくすぐられる人が多いのでは ないかという気がします。変わっているところまでどこかかっこよさそうに描かれる天才キャラが多い中、ブライアンの人物象は人間味があってとても好きです。
どこか浮世離れしたブライアンがここまでやってこれたのは、ひとえに妻・エスタの存在あってこそ。忍耐と母性を絵に描いたようなエスタをブライアンはそれはそれは大切に思っています。ブライアンが家庭の外で見せる笑顔も究極的にはエスタの存在に支えられているし、そんなブライアンの笑顔にエスタは幸せを感じているのでしょう。とてもお似合いの夫婦です。
ところでブライアンはかつて麻薬犯罪を担当していたとか。これはちょっと意外でした。ブライアンの精緻な頭脳なら経済犯罪のような知能犯が向いていそうな気がしたので。UCOSは主に殺人など人命にかかわる犯罪を扱いますが、そうした犯罪を解明していくうえで重要になる人間同士の関係性についてブライアンは実に的確な読みを披露してくれます。日頃びっくりするほどフリーダムなブライアンが!本人が時折自嘲するほど社会との折り合いがつかないわけではな い気がするんですよねえ。仕事上で発揮している対人スキルをもう少しプライベートにも導入できたら、生きていくのが随分楽になるんじゃないかと想像しつつ、でもブライアンはやっぱりちょっとずれたマイペースなブライアンのままでいてほしいというところに落ち着きます。
ブライアンを演じるのはアラン・アームストロングさん。1946年生まれ、イングランド北東部のダラム出身。グラマースクール時代にシェークスピアに触れ たことがきっかけで、役者を志すようになったそうです。ロイヤル・シェークスピア・カンパニーに9年間在籍。ディケンズ劇でも有名なようで、どちらかとい うと舞台中心の役者さんなのかもしれません。それでも日本で見られる作品への出演はニュー・トリックスで一番多い印象。映像作品としては「ニュー・トリッ クス」のほかに、映画「遠すぎる橋」「スリーピー・ホロウ」「オリバー・ツイスト(ロマン・ポランスキー版)」など。