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S6#3「新たなる人生」

今年最初の台風が近づいていますね。皆様の地域は大丈夫でしょうか?
どうぞ用心してくださいね。海とか田んぼの様子を見に行っちゃダメ!絶対!

本日はニュー・トリックスS6#3「新たなる人生」の感想です。



・ジェリーは公園をうろつくデビッドを変質者と決めつけ逮捕する。しかし彼は事故死したはずの妻・ビクトリアによく似た人物を公園で目撃し、妻につながる 手がかりを探しているところだった。デビッドの熱意に押されるかたちで遺体のDNA鑑定を行った結果、事故死したのはシェフィカという不法移民の女性だっ たことが判明する。捜査に乗り出すUCOS。はたしてビクトリアは生きているのだろうか。

・ジェリーの孫ジェリーJr君登場。めっちゃ大きくなってる!と驚きました。銀河さんでは1年でS6まで放送されているので感覚が麻痺していましたが、本 国ではここまでに6年の歳月が経過しているんですよね。祖父馬鹿全開のジェリーはとても幸せそうで、しょっぱなから和ませてもらえます。

・事件のとっかかりとなったのはジェリーでしたが、捜査が進展してくにつれ、サンドラの存在感が増していった気がします。渋る男性陣をサンドラが捜査に駆 り出すシーンもありましたね。あんなに捜査を切り上げたがるUCOSも珍しい気がしますが。退院したて?のブライアンは、エスタと過ごしたいのでしょう か。

・サンドラの存在が光ったのは、事故死したシェフィカの娘・キラズの存在があってのことでしょう。「鋭いゆえに扱いづらい」と評されたキラズは、どことな くサンドラと重なる少女でした。切れ味抜群のとげとげしさの裏には、親を亡くした15歳の少女の虚勢みたいなものも透けて見えて、痛々しかったです。

・シェフィカのお別れの会が楽しそうでうらやましい。あんな風に故人を偲べたら素敵ですね。

・ブライアンの規定違反、ジャックは暗黙の了解だったのかと思いましたが、違ったようですね(笑)

・私にしては本当に珍しいことに、かなり早くに動機まで見当がついてしまったので、推理ものとしてよりも人間ドラマとして楽しみました。夫 からのDVを逃れ、「新しい人生」を手に入れたビクトリア。気持ちはわからないでもありませんが、キラズに対し弁解できる余地はこれっぽちもありません。 弁護士なんて仕事をしていたら、自分の不幸は人を不幸にさせる免罪符にはならないという例をいくつも見てきているような気がするのですが。サンドラの言う とおり「すっきりしない結末」ですが、他ならぬサンドラ自身がキラズに贈った言葉のおかげで、後味は存外悪くありません。真相を知り「新しい人生」を始め るキラズにとって、サンドラの甘やかしでない優しさは何より必要なものだったと思います。今回のタイトルはネタバレすぎるのが気になりましたが、最後まで 見るとダブルミーニングが効いてきますね。(←ネタバレ反転)派手さはありませんが、心に残るエピソードでした。



久々に感想追い付いてほっとしました。エピソードリストもひっそり作ったし、次のエピソードを見る準備は万端です!好きな脚本家さんの担当回だから楽しみだなあ。

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S6#2「真実はそこにある」

宇宙人と言えば、「宇宙人は人々の観念の産物である」という内容の星新一のショートショートが印象に残っています。題名は忘れてしまいましたが。
ちょっと異色なニュー・トリックスS6#2「真実はそこにある」感想に行きます!



・米軍基地付近で記者のピーターが精神安定剤の過剰摂取により死亡した事件をジャックが洗い出してくる。事件は既に自殺と結論付けられており、ジャックの 元同僚だけが他殺を主張していたのだという。なんとピーターは宇宙人を目撃したため口封じで殺されたと言うのだ。当初は再捜査に否定的なサンドラだった が、やがて検視結果に明らかな矛盾点が見つかり、他殺の線が濃厚になる。はたしてピーターは何を見たのか。調査に乗り出したUCOSは米軍の厚い壁にぶつ かることになる・・・。

・再捜査の必要性を訴えて引き下がらないジャックに、しぶしぶながらGoサインを出すサンドラ。簡単に甘い顔は見せないサンドラですが、部下たちの「本 気」はきちんと汲み取ってくれる本当にいい上司です。ジャックが急にこの事件を思い出したのは、もしかしたら元同僚の死が契機になったのでしょうか。

・同僚のために懸命になりながらも、「宇宙人目撃説」に話が及ぶと勢いが弱まるジャック。宇宙人を信じるジャックは想像できませんね。ブライアンが途中から宇宙人信者たちに感化されていくのも納得の筋書き(笑)

・聞き込みに行ったカフェで知り合った女性といい仲になるジェリー。さっそくそれをUCOSで自慢してみせたり、逆にいじり返されたりと、どこまでも和気あいあいとした職場です。ジェリーは一応サンドラがいない時に話すのですね。かわいい。ジェリーがせっかくめぐってきたチャンスを先走って自らふいにしてしまったのは、S2#6で得た教訓からでしょうか。(←ネタバレ反転)

・そんなわけでブライアンも無事復帰して通常運行のUCOSでしたが、事件の方はなかなか真相が見えず、巨大な敵と戦う緊張感が終始漂っていました。ア メリカ軍がイギリス人を誘拐し、グアンタナモに輸送する途中で事故にあったとなれば、それだけ大きな力が働くのも無理はありませんね。今までで一番大事に なったエピソードだったのではないでしょうか。宝くじにメッセージを残したピーターは、既に覚悟を決めていたのでしょうね。UCOSが事故の情報を得たの は米軍にも伝わるはずですが、カフェオーナーは大丈夫なのでしょうか。(←ネタバレ反転)

カフェ店主の語ったところが真相なのでしょうが、ブライアンの言う通り「証拠はどこにもない」わけで。宇 宙人説自体は荒唐無稽に思えますが、「宇宙人説」ではなく「米軍誘拐説」を信じる根拠は、今のところ妥当性だけ。結局「真相は藪の中」といったところかも しれません。すっきりしない終わり方も、たまにだったらいいですね。(←ネタバレ反転)

・異色のエピソードを担当したこの脚本家さんは・・・初めて見る名前?少なくともS4までには参加していないはず。でもそれぞれのキャラクターをしっかり 押さえていたので、いつもと違う雰囲気でも見やすかったです。とても楽しい回でした。そろそろエピソードリスト完成させなくちゃ。今からやろうかしら。



ちなみに私は宇宙「生物」ならいてもおかしくない気がします。宇宙「人」という場合、宇宙の生き物を何をもって「人」の近縁と見なすか難しいですよね。形態?知能?

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S6#1「覚めない悪夢」

新シーズンが始まったので、ニュー・トリックス感想に復帰します。
丸々抜けてしまったS5はゆっくり追いかけていきますね。濃いシリーズですからじっくり行きましょう(笑)
本日の感想はS6#1「覚めない悪夢」です。



・アルコール依存症が再発したブライアンは、カトリック系の治療施設に入所することになった。その施設は9年前の未解決事件の舞台。ヘロイン依存症のロ バートが階段から落ちて死亡し、体内からメタドンが検出されたのだ。職&エスタとの夫婦関係がかかっているブライアンを治療に専念させるため、ジェリーが 潜入捜査をすることになる。事件解決の鍵はロバートの過ごした謎の数年間と、彼が見続けた悪夢にあった。

・ブライアンを心配するものの、エスタから「彼を放っておいて」と言われてしまったサンドラ。それを聞いたジャックとジェリーも非常に冷静に受け止めてい ます。依存症の再発にUCOSがどの程度関わったかは何とも言えませんが、3人はずいぶん責任を感じている様子。接近禁止は行き過ぎのような気もします が、エスタの心境も察して余りあります。3人がブライアンのことを話し合うシーンは珍しく感傷的で、新シリーズ開始早々深い絆を感じさせられました。

・施設の神父ベルナールとレイモンドがパッと見とても怖いです。ブライアンじゃないですけど「慈愛の教えはどこに行った?」って感じ。神父様ってもっと柔和な笑顔を浮かべているものだとばかり思っていのですが・・・。

・セックス依存症を装い施設に乗り込むジェリー。どうも明るすぎて、依存症患者には見えないのですが。でも依存症からはほど遠い雰囲気のジャックとサンド ラよりはマシでしょう。今回サンドラはジェリーの妻、ジャックはジェリーの兄役です。また父親役をやらされなくてよかったね、ジャック(S4#2参照)

・施設でばったりUCOSと鉢合わせしたエスタ。エスタは「約束を破った」とサンドラを詰りますが、率直に非を認めつつ自分たちの意図を伝えるサンドラに、徐々に落ち着きを取り戻します。そして来ましたよ、爆弾が。
「ブライアンの治療費は組合と匿名の誰かが払ってくれているの」
匿名?と怪訝げな表情をするサンドラに、遠くから二人を見守っている男性陣を示したエスタが一言。
「いいチームね」
・・・・つまりなんですか。ブライアンの治療費を、ジャックとジェリーが負担したということですか。
色々驚きポイントはあるんですけど
①ブライアンが特にお金に困っている描写はない。(治療費が高いとはいえ)
②むしろジェリーの方が万年金欠病(ジャックはゆとりがありそうですが)
③彼らの関係は「仕事仲間」(仕事仲間=お友達の愉快な職場です)
④サンドラには内緒(この何かと男同士で固まりたがる感じがまた・・・)
これって普通ですか。普通なんですか。
それだけ責任を感じていたということなのでしょうが、そもそも職場の同僚の健康にそこまでの責任を感じるってこと自体が・・・・。
額は全然違いますが、ホームズがワトスンの診療所をこっそり買い取っていた時以来の衝撃でした。英国紳士たちの精神は脈々と受け継がれているようで、喜ばしい限りです。

・上の爆弾ですべて吹っ飛んでしまった感じですが、おまけ程度に事件の感想も。
 戦場で負った心の傷からヘロインに手を出してしまった被害者。実際にアフガン・イラクの帰還兵を抱えてい る英国ならではのリアリティなのでしょうか。かの国ではさしずめ「社会派ミステリー」といった位置づけになるお話なのかもしれません。結局証拠不十分のた め本件での逮捕はなりませんでしたが、人道に対する罪を犯した犯罪者を一人とらえることができました。しかしそんな犯人が、確かにブライアンの心を救った という皮肉。最後まで逃げおおせようとみっともなくあがいた犯人ですが、ブライアンの心を打った言葉にも彼の真実があったのかもしれません。
 それにしても「兄はそんなタイプじゃない」と断言した被害者の弟は、事の真相を知ってどんな感想を持ったのでしょうか。
(←ネタバレ反転)



久しく書いていなかったので、レビューの感覚を忘れてしまいました。ついつい長くなってしまうのは以前と変わらず。書いていて楽しいのも以前と変わらず。次回も楽しみです。

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